水中庭園

韓国ドラマ“宮 Love in palace”の二次創作物語を綴っています

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はじめに…

loveinpalace

ようこそ水中庭園へo(*^▽^*)o~♪ブログ主のまかろんです♡

このブログは、韓国ドラマ“宮 Love in palace”の最終回からその後を
まかろんの妄想で書き綴っている二次創作ブログです♪


とはいえ、相変わらずのマイペースで続けていきます。
以前と同様に作文のような文章ですが、ご了承ください。

ブランクが長くなってしまったため、以前よりも未熟な文章かも
ですが、温かく見守って下さると嬉しいです(*'ω'*)

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。


まかろん

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イラストをお借りしているサイト様“ふわふわ。り”様

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“キミの花”(5)

夕食後、レイを自宅まで送り届け
演慶殿に戻り自室に入るとソファーに掛けた


ー…ほとんど食べてなかった


前から食は細かったけど
以前より食べていない様子を見て
僕の心配は増すばかりだ

自然とため息が漏れる


ー…本当に気のせいなんだろうか


疑問をぶつけてみたけど
何かを誤魔化しているように感じた


やっぱり変だ…


今日はやけに散歩に行きたがった
天気も良いし、久しぶりの気分転換に
丁度良かったけど、痩せてしまったせいか
手を繋いでいてもフラフラとしていて
心配になって抱き上げたら怒られた

短くなった髪は似合っていて
前よりも顔がよく見えるようになった

色白で華奢な細い首と横顔に見惚れてしまう

でも、僕の視線に気づくとレイは
困った顔をして顔をして反らしてしまう


照れているのか、それとも
やっぱり何か他に理由があるのだろうか…


夕食の時間が近づいて、演慶殿に戻り
準備が整うまでの間、久しぶりに
ピアノを聴かせてほしいと言ったときも
なぜか急に表情が曇って、また今度と言われてしまった

今日は防音室を避けているように感じた


ー…久しぶりにレイのピアノ聴きたかったな…


やっぱり知らない間のこととはいえ
記憶を失っている間に自分が
レイにしてしまったことを
詳しく知る必要がある


トントン


ユル「はい」


クァク尚宮「失礼いたします
      御用がなければ、失礼いたしますが」


ユル「っ…」


僕は緊張を隠すように咳払いすると
気持ちを落ち着けて口を開いた


ユル「あなたに聞きたいことがあります」


クァク尚宮「はい」


クァク尚宮は表情も変えずに
ただ僕を見ていた


ユル「今さらですが、僕が記憶喪失だった時のことを
   詳しく教えてほしいのです」


クァク尚宮「はい」


ユル「そこに掛けて下さい」


クァク尚宮は会釈すると対面に座った


クァク尚宮「恐れながら、お伺いしてもよろしいですか」


ユル「はい」


クァク尚宮「殿下が記憶を失くされている間のことは
      皇帝陛下やキム内官様から
      既にお聞きになったのでは?」


ユル「聞きたいのはレイのことです」


クァク尚宮「…。」


ユル「あなたはレイの側近ですから
   あなたに聞くのが一番だと思って…

   僕が記憶喪失だった間
   レイがどのような様子だったのか
   教えてくれませんか」


クァク尚宮はしばし目を伏せた


クァク尚宮「なぜ、お知りになりたいのですか」


ユル「レイは気のせいだと言いますが
   再び婚約してから、レイの様子が
   おかしいような気がしてなりません」


クァク尚宮「…。」


ユル「原因が最近のことではなく
   僕が記憶喪失だった間のことのような気がして…

   僕がレイを傷つけてしまったことは
   聞いて知っていますが、詳しくは知らないので
   知ることでレイの心の傷を癒す方法が
   見つかればと思って…」
   

クァク尚宮は納得したように顔を上げると
ゆっくり頷いた


クァク尚宮「承知しました」


ユル「ありがとうございます
   
   それでは、まず…
   転落事故の際、レイはどのような状況でしたか?」


クァク尚宮「キム内官様と私が現場に到着した時
      レイ様は動揺しておられました
      私が話しかけても聞こえておられない様子で
      ただ崖の下に倒れておられる殿下を見つめ
      悲痛な表情で震えておられました」


ユル「…そうですか」


クァク尚宮「その後、殿下が病院に搬送され
      レイ様も向かわれましたが
      放心状態といったご様子で
      検査後、殿下が病室に移り
      ヒョン陛下とミン妃様がいらして
      ようやく我に返られたようでした」


ユル「僕が入院している間は
   どんな様子でしたか?」


クァク尚宮「既にご存知かと思いますが
      殿下が目を覚まされた時
      レイ様のことは何も覚えておられませんでした

      そのことで、レイ様はご自分を責めておられました」


ユル「っ…」


クァク尚宮「事故が起きたのは自分のせいだと仰って
      女官としてでも良いので
      殿下の傍でお仕えしたいと
      ヒョン陛下にお申し出ました」


ユル「…女官として?
   それは知りませんでした」


クァク尚宮「翌日、皇帝陛下から改めて許可が下り
      レイ様は殿下にお仕えすることに専念するため
      その間、学校をお休みし、すぐ先に控えている
      ピアノコンクールは辞退すると仰られました」


ユル「っ」


クァク尚宮「以前、殿下がレイ様のコンクールを
      楽しみにしていたと皇帝陛下がお話しされ
      レイ様は辞退を思いとどまられましたが
      朝から夕方まで殿下にお仕えし
      ご自宅に帰られてからピアノの練習を
      されていたようで、ほとんど睡眠を
      取られていなかったようです」


僕は胸が痛み苦しくなった


クァク尚宮「殿下の身の回りのお世話をする際
      レイ様は自分が婚約者だということを
      殿下が知れば混乱する可能性があるので
      あくまでも女官として接してほしいと申され
      心苦しくも、レイ様にはさまざまなことを
      していただきました」


当時のことを思い出したのか
クァク尚宮は微かに悲痛な表情をし目を伏せた


クァク尚宮「殿下は、頻繁に頭痛などの発作が起こり
      病院でお仕えしている間
      レイ様は心労からか、ほとんどお食事を
      召し上がりませんでした」


ユル「その頃から…」


クァク尚宮「睡眠も十分に取られない
      お食事もほとんど召し上がらない状態で
      だいぶ無理をされているように感じ
      恐れながら、皇帝陛下にレイ様の様子を
      ありのままご報告いたしましたが
      レイ様の思いは固く、まだ足のケガが
      完治されていないのにもかかわらず
      それでも殿下のお傍にいたいと仰られ
      気丈に振る舞っておられましたが
      お顔の色はいつも悪く、少しずつ
      お痩せになられていきました」
      
 
ユル「…レイのケガは大したことはなかったと
   聞いていたのですが」


そこまで話すと、それまで淡々と話していた
クァク尚宮の表情が心なしか強張り
僕を鋭く見つめてきた


クァク尚宮「確かに軽傷でしたが
      今でも、ケガの跡は残っておられます」


ユル「っ…」


ー…気づかなかった


クァク尚宮「殿下の容態も次第に落ち着いてきたと
      思われていたある日、殿下が急に錯乱され
      その時の発言でレイ様は殿下の傍で
      お仕えすることが出来なくなり
      とても…お辛いご様子でした」


クァク尚宮は辛そうに目を伏せた


ユル「…発言?」


顔を上げたクァク尚宮は、厳しい表情になった


クァク尚宮「レイ様に対して
      “君の顔を見たくない”と仰られました」


ユル「っ…」


クァク尚宮「その後、医師からも殿下のお傍から
      離れた方が良いというお話があり
      レイ様は泣いておられました」


ユル「っ」


レイを思うと胸が苦しすぎて
僕はただ掌を握りしめ、なんとか平静を保っていた


ー…ちゃんと聞かなければ
  受け止めなければ…


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| “キミの花” | 14:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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“キミの花”(4)

演慶殿に帰ると、玄関にはレイが待っていた


レイ「おかえりなさいませ」


ユル「ただいま」


僕は咄嗟にレイの手を握った


ユル「今日は宙合楼での勉強はないんだね」


レイ「はい、お妃教育は来週から再開です」


僕の部屋の前に来るとレイは心なしか
僕の手をぎゅっと握った


ユル「?」


レイ「ユルさんがいらっしゃるまで
   自分の部屋で荷物の整理をしていました」


ユル「荷物?」


レイは目を伏せると微かに悲しそうな顔をした


レイ「婚約を解消した時
   部屋に置いてあった荷物を
   家に持って帰っていたので
   もう一度持ってきたのです」


ユル「そう…」


ソファーに座るとクァク尚宮が
お茶を運んできた


ユル「ありがとう」


クァク尚宮は目礼すると部屋を後にした


ユル「レイ」


レイ「はい」


言いかけて僕は躊躇った
レイは目をパチパチとさせて
不思議そうに僕を見つめている


ユル「…チェギョンから英語の先生を
   頼まれたよね?」


レイ「はい」


ユル「僕も頼まれてるんだけど
   レイはどうする?」


レイ「私は…」


レイは目を伏せた


レイ「毎日、宮殿に通うことは難しいと思いますが
   週末は宮殿に参内しますし、微力ですが
   お力になれればと思っています」


ユル「でも、学校もあるしお妃教育もあるだろう?
   大変なんじゃない?」


レイ「ですが、ひと月ということですし
   妃殿下にはお世話になっていますから
   少しでもお役に立ちたいのです」


ユル「レイの気持ちは分かるけど
   断ってもいいんだよ?」


レイは顔を上げ僕を見た


レイ「…っ」


何か言いかけてレイは俯いた


ユル「何?」


レイ「いえ…」


何を言いかけたのか気になったけど
それ以上、聞くのを止めた


レイ「ひと月ですから、どの程度お教えすることが
   出来るか分かりませんが、引き受けようと思います」


ユル「皇帝陛下がチェギョンから
   話を聞いて、心配してたんだよ

   レイと僕の負担になるんじゃないかって」


レイ「そうでしたか…

   まだ皇帝陛下にはお話ししていませんが
   私の場合、その期間のお妃教育を宮殿で行えれば
   両立は可能かと思うのです

   ただ、しばらくの間、こちらに来ることは
   出来なくなりますが…」


ユル「え…」


レイ「宮殿と昌徳宮を往復する時間も
   有効に使ったほうが良いと思うのです」


ユル「じゃあ、僕とは一緒に過ごせないってこと?」


レイ「…はい」


ユル「っ」


ー…やっとレイとゆっくり
  過ごせると思ってたのに…
  

ユル「じゃあ、僕も週末は宮殿で
   過ごすようにするよ

   そうすれば少しは一緒に」


レイ「いえ、せっかくの休日ですから
   ユルさんは体を休めて下さい」


ユル「週末にレイと会えることが僕の楽しみだから
   一緒に過ごせない方が辛い」


レイ「…すみません」


レイは申し訳なさそうに目を伏せた


ユル「レイだって平日は学業で
   週末はお妃教育を受けてて、ほとんど
   自由な休みなんてないのに
   チェギョンの家庭教師も加えたら
   休みが全くないじゃないか」


レイ「私は大丈夫です」


僕は咄嗟にレイの手首を掴んだ


レイ「っ」


ユル「体調が良くなったって言っても
   まだこんなに痩せて…
   また体調が悪くなったらどうするの?」


レイは困ったように微笑んだ


レイ「以前より食事も睡眠もとれていますから
   心配はいりません

   すぐに太ることは出来ませんが
   少しずつたくさん食べられるようになっていますから
   安心して下さい」


ー…顔色は悪くないけど
  レイのことだからまた無理をするかもしれない

  それに…少しでもレイと過ごしたい…


僕は何か良い方法がないか考えた


ユル「…そうだ、僕もレイと一緒に教えるよ」


レイ「一緒…というと?」


ユル「レイがチェギョンに教える時に
   同時に僕も英会話を教えるよ
   その方が、会話と文法の違いも
   教えやすいでしょ?」


レイ「…同時にお教えすると
   違いは教えやすいかもしれませんが
   妃殿下が混乱されるかもしれません」


ユル「…っ」


レイ「それに…ユルさんが妃殿下に
   お教えするのであれば
   週末でなくても…いつでも妃殿下に
   お会いできるのではありませんか?」


レイの瞳は微かに揺れた


ー…確かに、皇帝陛下にも
  平日に教えることは可能だと言った…けど
  レイの知らない所でチェギョンに会うのは嫌だ


ユル「確かにそうかもしれないけど
   …レイは平気なの?」


レイ「?」


ユル「僕とチェギョンが…2人でいても」


レイはまた僕から視線を反らした


レイ「…構いません」


繋いでいる手から、微かにレイの手が
強張るのが分かった


ユル「…。」


ー…本心じゃない


僕は察すると意地悪な質問をした


ユル「レイは僕といたくない?」


レイ「っ…」


ユル「この前から、少し変だし
   何か理由があるなら話して」


レイ「…変…です?」


ユル「急に手を繋ぐのをやめようって言いだしたり
   僕がチェギョンといると逃げようとするし
   何より、あまり目を見て話してくれないよね」


レイは珍しく慌てたように
顔を上げ微笑んだ


レイ「っ…気のせいです」


ユル「そうかな」


レイ「手のことは、以前から気になっていたのです
   妃殿下のお話しも聞いていて、私たちの行動が
   火種になるのはどうかと思っていましたし

   どなたも手を繋いでおられませんから
   …その…恥ずかしさもありましたし」


ユル「逃げるのはどうして?」


レイ「…逃げているつもりはありません
   お邪魔にならないように立ち去ったまでです」


ユル「目を見ないのは?」


レイ「それは…」


言葉を詰まらせ俯くレイの顔を見たいのに
短くなった髪の毛で隠れてしまい
僕は咄嗟にレイの髪に触れた


レイ「っ」


微かにレイの体が震え
僕は慌てて手を引いた

そのまま沈黙が続き
僕は増々不安が募った


ユル「…何かレイの嫌な事しちゃったかな」


耐えられず言葉にすると
レイは首を振った


レイ「何もありません

   久しぶりに宮殿に来て
   …緊張しているせいだと思います」


取り繕うように笑うレイを見て
僕は不安からレイの手に触れるのを躊躇った


レイ「気にしすぎです」


ユル「…。」


ー…やっぱり僕の知らない2か月の間に
  何かしてしまったのかもしれない…
  陛下の言う通り、心の傷が癒えていないのかも


レイは明るく振る舞うように微笑み
不安を悟られないように僕も笑い抱き寄せた



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| “キミの花” | 19:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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“キミの花”(3)

レイを見送った後、執務室に行き
昨日仕上げた書類を見直し
まとめると皇帝陛下の元へ向かった


「失礼します」


ヘミョン「日曜日なのにご苦労様
     今日ぐらいレイとゆっくりすれば良いのに」


陛下は微笑みながら書類を受け取り
目を通していった


ユル「本来、昨日お渡しする予定でしたから…
   遅くなって申し訳ございません」


ヘミョン「あなたもレイに劣らず
     真面目ね」


僕は苦笑しながら頭を掻いた


ヘミョン「来月、イギリスの皇子が来韓するから
     シンにそちらを任せている分
     あなたには国内の案件を任せているけど
     このところ難しいものも多いから
     負担をかけてしまってごめんなさいね」


ユル「経験を積むことが大切だと思っていますから
   お気になさらないでください

   まだまだ勉強不足で
   時間が掛かってしまい、申し訳ないです」


ヘミョン「それだけ真剣に取り組んでくれてるから
     安心して任せられるの

     書類だけを見てすぐ裁決してもらっては困るもの」


陛下は書類を見終えると頷いた


ヘミョン「オッケーよ」


僕は胸を撫でおろした


ヘミョン「それにしても、レイが来ているのに
     今日は元気がないのね」


ユル「っ…」


陛下は悪戯っぽく微笑んだ


ヘミョン「今日は手を繋いでなかったけれど
     喧嘩でもしたの?」


ー…鋭いな…


ユル「いえ…」


陛下は女官にお茶の用意を指示すると
ソファーに掛けた


ヘミョン「お姉さんに話してみなさい^^」


僕は観念して対面に座り
レイの様子を話した


ヘミョン「…なるほど」


ユル「僕の考えすぎかもしれませんが
   気になってしまって」


陛下は紅茶を一口飲むと
僕をじっと見つめた


ヘミョン「やはりチェギョンが原因なのかしら…」


ユル「っ」


ヘミョン「チェギョンが来月のことで
     一生懸命になっているのは知っているし
     あなたにレッスンのお願いしたことも
     監視官から報告を受けています

     さっきチェギョンに連絡して
     詳しく話を聞いたんだけど
     チェギョンの話では
     あなたとちゃんと話せなかったけれど
     あなただけでなく、既にレイにも
     頼んだようなの」


ユル「レイにも?」


ヘミョン「えぇ、レイは高校で英文科に在籍していて
     成績も優秀でしょう?

     だから、英会話をあなたに
     文法的なことをレイに教えてもらおうと
     思っていたらしいの」


ユル「そうだったんですか…」


ヘミョン「私としては、あなたとレイが承諾するなら
     許可しようと思っていますが
     あなたには、今、以前よりも多くの案件を
     任せていることもあるし、レイには本業である
     学業やお妃教育もあるから、2人の負担に
     ならないか心配なの」


ユル「…僕は毎日宮殿に来ていますから
   合間に教えることは可能かと思います
   ただ…レイやシンに誤解されるようなことに
   なったら嫌なので、チェギョンからの頼みに
   どう答えたらよいか困っていました」


 ヘミョン「そうよね…
      でも、恐らくシンはチェギョンの行動に
      勘づいていると思うの

      チェギョンは分かりやすいから^^

      だから、シンは大丈夫だと思う」


ユル「そうですね…

   でも…レイはこれまでも、僕がまだ
   チェギョンを好きだと誤解していました
   その誤解が解けても、今も僕にとって
   チェギョンは特別な存在だと思っています

   また同じことを繰り返したくはありませんし
   レイがまた変に気を遣うようなことになるなら
   断ろうと思っています」


ヘミョン「そうよね…」


無意識にため息が漏れた
     

ヘミョン「とにかく、レイが今回のことを
     どう思っているか聞いてみないことには
     レイの変化の原因は分からないわね」


ユル「はい…チェギョンからのお願いについては
   この後、レイに聞いてみようと思っています」


ヘミョン「あと、考えられるのは…」


陛下は僕をじーっと見てきた


ユル「?」


ヘミョン「まだ心の傷が癒えていないのかもしれないわ」


ユル「…心の傷?」


ヘミョン「再び婚約してからひと月も経っていないわ

     あなたが記憶を取り戻すまでの2か月間
     レイにとってとても辛い日々だったという話は
     以前、話したわよね?」


ユル「…っ」


ヘミョン「でも、私の知らないことも
     たくさんあると思うの
     
     …そうだ、クァク尚宮から話は聞いた?」


ユル「っ…いえ…」


ヘミョン「どうして?
     レイを一番近くで見守っていたのは彼女よ」


ユル「…だからです」


ヘミョン「え?」


ユル「彼女に聞くのが一番なのは分かっていますが
   陛下やキム内官から知らされる事実だけでも
   レイにとってどれほど辛いものだったのか
   分かりましたから、なんというか…

   それ以上のことを、知るのが怖くて…」


ー…そう…知るのが怖くて避けてきた…


ヘミョン「でも、レイの違和感の原因が
     分かるかもしれないわよ?」


ユル「…そう…ですね」


陛下はクスクスと笑った


ヘミョン「クァク尚宮には聞きにくい?」


ユル「っ…」


ー…陛下は全てお見通しなんだな…


ヘミョン「過去の事件で、過ちを犯したクァク尚宮に
     もう一度チャンスを与えるべく
     レイ付きの尚宮に任命したのは私だけれど
     以前はどこか流される部分や迷いがあるように
     感じていたから、正直、このチャンスを受けて
     彼女がどのように変わるのか期待と不安が
     あったけれど、これまで見守ってきて
     レイの影響もあるのかしら…彼女とても変わったわ

     難易度の高い上級尚宮試験に合格した彼女だもの
     資質には問題ないと感じていたけれど
     今は、ただ言われたことを
     忠実に守るだけの尚宮ではなく
     レイを心から心配し守ろうとしている様子を
     これまで幾度となく見てきて
     尚宮としても一人の人としても
     より洗練されたように思うの

     おそらく、彼女はレイを脅かす存在は
     身分の高い存在に対してでも
     盾になるぐらいの気持ちで
     レイについてくれていると思う

     本当に信頼のおける尚宮だわ」


ユル「仰る通りなのですが…」


ー…記憶喪失になる前から、クァク尚宮が僕に対して
 不信感を抱いているように感じることはあった

 レイと再び婚約が成立してからは
 ますますクァク尚宮の僕に対する視線が
 鋭くなっているように感じて
 正直、話しかけずらかった…


ヘミョン「尚宮として基本的なことでもある
     “皇族に対して忠誠を誓う”という部分は
     彼女の中に揺るがない気持ちとして在るのだから
     怖がらずに話を聞いてみたら?」


ユル「…そうですね」


ヘミョン「大丈夫よ^^
     あなたがレイを裏切るような行為をしない限り
     嚙みつくようなことはないと思うわよ?」


陛下は心なしか楽しそうに笑顔を向けてきた
僕は苦笑しながらも心を決めた


ー…そうだ…避けていては何も変わらない

 記憶を失っていた間
 レイがどんな風に過ごしていたのか
 僕は知らなければならない

 ちゃんと向き合わなければ…

 レイの心の傷を治すために


僕は顔を上げた


ユル「近いうちにクァク尚宮から
   ちゃんと話を聞いてみようと思います

   彼女は、僕が記憶を失っている間
   きっと一番レイを傍で支えてくれていたと思います
   
   辛い現実でも受け止めたいと思います
   レイのために」


ヘミョン「そうね、辛いことかもしれないけれど
     レイがあなたを受け止めたように
     あなたもレイを受け止めてあげてね」


ユル「はい」


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| “キミの花” | 20:17 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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“キミの花”(2)

**********


レイ「皆さんの前で手を繋ぐのを
   やめませんか?」


僕は動揺して、すぐに返事が出来なかった


レイ「ちゃんとユルさんの傍にいますから」


ユル「急に…どうして?」


在り来たりな言葉しか出てこなかった


レイ「皇太弟殿下と妃殿下は
   手をお繋ぎになっておられません」


ユル「今さら気にすることない」


レイ「しかし…
   妃殿下はそのことで殿下と
   喧嘩になったことがあると仰っていました」


ユル「それはシンとチェギョンの問題だろ?」


レイ「皆さんの前でだけです」


ユル「…嫌だ」


レイは困ったように目を伏せた


レイ「それでは、ひと月だけ
   試してみませんか?」


ユル「っ…」


レイ「駄目です?」


ユル「…わかったよ」


レイは安堵したように微笑んだ
僕は複雑な気持ちのまま付け加えた


ユル「ひと月だけだからね」


レイは少し呆れたように頷いた


レイ「はい」


***************


そのことだけでも僕にとっては
大きなことだったけど、それだけじゃなかった

それも同じ日の出来事だった
改めて参内した日、特例として
日曜日ではなかったけど、チェギョンが
太皇太后様のお部屋に来ることが許され
僕とレイは改めて皆に婚約したことを報告した

皆、祝福してくれて
朝のことがあったけど
とても嬉しかった

でも、話を終えた後のことだった


***************


ヘミョン「レイ、今後のスケジュールを渡すから
     少しだけ待っててもらえる?」


レイは太皇太后様の
部屋で陛下を待つことになった


レイ「ユルさん、私のことは構わず
   お仕事を優先して下さい」


僕は少し考えた後「じゃあ、またね」と
言って部屋を出た

待っていると言ったら
レイはきっと気を遣うから

部屋を出た僕は、当然のように
レイを待つために廊下のテラスに移動した


「あれ?」


そこにはチェギョンの姿があった


ユル「どうしたの?」


チェギョン「レイは?」


ユル「今後のスケジュールのことで
   皇帝陛下に待たされてる」


チェギョン「そう…」


チェギョン「レイとお話ししたいけど
      長く話せないから、手紙を渡そうと思って」


ユル「渡しておこうか?」


チェギョン「そうね、じゃあよろしく」


チェギョンから手紙を受け取った


チェギョン「ユル君、改めて婚約おめでとう
      さっきは感動しちゃって
      おめでとうを言いそびれちゃってごめんね」


ユル「ありがとう」


チェギョン「あ、レイ」


振り返り部屋を見ると
既に部屋の前に姿はなく
先の廊下を足早に歩いていた


ユル「レイ!」


呼んでみたけどレイは立ち止まらなかった


チェギョン「気づかなかったのかも」


ユル「じゃあね」


チェギョン「うん、手紙よろしくね」


チェギョンと別れて
急いでレイに追いついた


ユル「レイ」


レイはゆっくり止まると振り返り会釈した


ユル「さっき呼びかけたんだけど」


レイ「…すみません
   急いでいたので気づきませんでした」


ユル「用事は終わった?」


レイ「はい、スケジュールを受け取るだけでしたので」


ユル「これ、チェギョンから」


レイはほんの一瞬手紙を見つめると
「ありがとうございます」といって
受け取った


ユル「お話ししたいけど
   長く話せないから手紙を書いたんだって」


レイ「そうでしたか…
   後ほど、お礼のお電話を致します」


ユル「もう帰るの?」


レイ「はい、まだ溜まっていた課題が
   終わっていませんので」


ユル「車寄せまで送るよ」


レイ「いえ、ここで結構です」


ユル「…。」


僕は今日感じていた
もう一つの違和感に気づいた


ユル「今日は、あまり顔を見て
   話してくれないね」


レイ「っ」


レイは微かに慌てたように顔を上げ微笑んだ


レイ「そんなことありません」


ユル「っ…」


久しぶりにレイの作り笑顔を見た


レイ「チェギョン妃殿下とのお話しは
   もうよろしいです?」


ユル「…もしかして
   さっき、本当は気づいてた?」


レイ「っ…」


レイの瞳は微かに揺れ
それを隠すように笑った


レイ「チェギョン妃殿下からのお手紙を
   私に下さったということは
   ご一緒だったのでしょう?」


ユル「…。」


レイは目を伏せた


レイ「それでは、私はそろそろ行きます
   ユルさんもお仕事がおありでしょう」


そのまま立ち去ろうとするレイの手を掴んだ


レイ「っ」


ユル「勘違いしないで
   僕はレイが部屋から出てくるのを
   待ってたんだ…驚かせようと思って

   そこにたまたまチェギョンがいただけだから」


レイはまた微笑むと「はい」と言った


ユル「…。」


終始、微笑むレイを見て
僕はなぜか不安で
レイの手を引くと顔を近づけた


レイ「っ…」


驚いたように僕を見つめるレイに口づけた


ユル「ずっと会ってなかったから
   約束忘れちゃった?」


レイは困ったように俯いたけど
耳が赤くなって
僕は少しだけ安心した


****************


レイの様子がおかしい…

それは本当に些細なことで
もしかしたら勘違いなのかもしれない

でも、とても気になる
作り笑顔の理由が…


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| “キミの花” | 12:41 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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