水中庭園

韓国ドラマ“宮 Love in palace”の二次創作物語を綴っています

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はじめに…

loveinpalace

ようこそ水中庭園へo(*^▽^*)o~♪ブログ主のまかろんです♡

このブログは、韓国ドラマ“宮 Love in palace”の最終回からその後を
まかろんの妄想で書き綴っている二次創作ブログです♪


とはいえ、相変わらずのマイペースで続けていきます。
以前と同様に作文のような文章ですが、ご了承ください。

ブランクが長くなってしまったため、以前よりも未熟な文章かも
ですが、温かく見守って下さると嬉しいです(*'ω'*)

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。


まかろん

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【夢の痕】(76)

ヘミョン「ユル」


ユル「はい」


ヘミョン「レイは、あなたが記憶を失っていた間も
     献身的にあなたに尽くしていました
     体調を崩しても尚、あなたのことを心配し
     それでもあなたはチェギョンだけを見つめ
     おそらく、レイはたくさん傷つき
     私たちの知らない所で泣いていたでしょう」


ユル「…はい」


ヘミョン「それでも、こうして戻ってきてくれたのです
     
     あなたの過去を知っても受け止めたい
     あなたの傍にいたいと言ってくれている

     これほどまで、あなたを思い慕うレイを
     もう二度と悲しませないと約束して下さい」


ユルはレイを見てから繋いでいる手に
力を込めるとヘミョンを真っ直ぐ見ました


ユル「約束します

   たくさん泣かせてしまった分
   それ以上に、レイを幸せにしたいと思います」
     

ヘミョンはしばしユルを見つめ
ユルに緊張が走りました


ヘミョン「…2人の気持ちは分かりました
     結婚を認めます」


そういって微笑みました
ユルは安堵すると微笑み頭を下げました


ユル「ありがとうございます」


レイ「ありがとうございます」


ヘミョン「意地悪なことを聞いたけれど
     どうしてもちゃんと確認しておきたかったの

     レイを心配していたご家族のためにも
     レイ自身のためにも」


レイ「陛下…」


ヘミョン「ユルがこのタイミングでレイの所に
     行くことは予想していました
     
     それでも、記憶喪失から目覚めて
     婚約解消を知った直後のユルは
     抜け殻のようだったわ

     家に籠ったまま、食事も睡眠も摂らず
     …皆、本当に心配していたの」


レイ「っ」


ユルは俯きました


ヘミョン「落ち着いてから、レイの帰国について
     話そうと思っていたのだけれど
     家で籠っている間にも、ユルがレイの家を
     毎日のように訪ねていると報告を受けて
     レイがコンクールの予選会で
     戻ってくる日のことも遅かれ早かれ
     知ることになるだろうと思っていました」


ユル「…お見通しだったんですね」
     

ヘミョン「えぇ…でも、それなら…
     どうして相談してくれないんだろうと
     悲しくなったりもしたわ」


ユル「…っ」


ヘミョン「あなたがレイに会いに行きたいと言って来たら
     許可するつもりでいたから」


ユルは驚き顔を上げました


ヘミョン「だから意地悪したくなったの」


ユル「意地悪?」


ヘミョン「レイを張っている記者がいることは事実です
     でも、以前からその存在は知っていましたから
     既に手は打っていたの

     でも、あなたにはすぐにでも手を打たなければと
     言ったでしょう?」


ユル「っ」


ヘミョン「本当はあの時、あなたから
     レイが帰国するから会いたい
     それまで待ってほしいと
     話してくれることを期待していたのだけれど
     まさか失踪するとは思っていませんでした」


ユル「…申し訳ございません」


ヘミョン「でも…そうよね…
     皇室は厳しい規則ばかりで
     言っても許されない…邪魔されると思っても
     仕方のないことかもしれない」


ヘミョンは寂しそうに苦笑しました


ヘミョン「私はあなたの姉だと思っているけれど
     同時に皇帝ですから…
     警戒されてしまうわよね

     でも、皇帝として厳しくしなければならない部分は
     ありますが、姉としてあなたに
     幸せになって欲しいという気持ちは
     強く持っているつもりよ」


ユルはヘミョンの言葉に胸が熱くなりました


ヘミョン「だから、もっと…他愛のない事でもいいから
     話して欲しいし頼ってほしい

     もっと信じてほしいと思っています」


ユル「…ありがとうございます」


ヘミョンは頷くと、微笑みながら2人を見ました


ヘミョン「レイ」


レイ「はい」


ヘミョン「ユルにとってあなたは既に心の支えなの
     ふつつかな弟だけど、改めてよろしくね」


ユルが恥ずかしそうに照れ笑いをすると
レイは微笑み頷きました


レイ「はい」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


ヘミョンとの話が終わると、ユルはレイの手を引き
ある場所に向かっていました


レイ「どこに行くのです?」


ユル「ずっとレイを連れていきたかった場所」


困惑しながらもレイはユルと共に歩きました

すると、ユルはその途中、意を決したように
レイの手を強く握りしめました


ユル「聞いてもいいかな?」


レイ「はい」


ユル「僕の過去を知って…どう思った?」


レイはユルの不安げな横顔を見つめました


レイ「…ユルさんの過ちについて否定も肯定も出来ません
   私は当時の状況を見知っているわけではありませんから

   ただ…チェギョン妃殿下のことを
   心の底から愛しておられたというお気持ちだけは
   とても感じました」


ユル「っ…」


レイ「記憶喪失だった時のユルさんを見ていて
   当時もこんな風に真っ直ぐチェギョン妃殿下だけを
   見つめていらしたんだなと感じました」


ユルは足を止めるとレイを見ました


レイ「だから…私はユルさんからの愛を
   諦めようと思ったのです」


レイの悲しげな横顔に胸が痛み
ユルはレイを強く抱きしめました


ユル「…消してしまいたい過去だよ」


レイ「そんなことを仰らないで下さい
   暗闇を照らして下さったのは
   チェギョン妃殿下なのでしょう?」


ユル「…。」


レイ「ユルさんにそれだけ影響をお与えになった
   チェギョン妃殿下には…敵わないと感じました
   っ…だから…」


ユル「頼むから諦めるなんて言わないで」


レイ「っ」


ユル「チェギョンと出会ったことに後悔はしてない
   レイが言うように、希望を与えてくれたのは
   彼女だから…

   でも、君と出会って
   初めて心が満たされたんだ

   チェギョンを好きだった時は
   片思いだったこともあるけど
   不安や焦りが大きくて
   余裕がなかった
   
   今思えば、シンに対する対抗心もあって
   卑怯なこともしたし…
   恐ろしい事を考えたりもした」


レイ「…ユルさん」


ユル「周りが見えなくなって
   彼女の気持ちも考えずに独りよがりだった」


ユルは思い出しながら強く目を閉じました


ユル「本当に愚かだった…」


レイはユルの背中を摩りました


レイ「…でも、そういったことを乗り越えて
   今のユルさんが在るのです

   悲観することはないのではないですか」


ユル「…っ」


レイ「私の知っているユルさんは
   相手の気持ちを考えられる方です

   頑なな私の心を理解しようとしてくださいました

   自分の過ちを認めることは勇気のいることです
   でも、ユルさんは過去のことを反省し
   変わられたのです

   それはご自分の努力ではありませんか?」


ユルは胸が熱くなりました


レイ「それに…」


レイは恥ずかしそうにユルの胸に顔を埋めました


レイ「…私はユルさんへの気持ちを
   諦めることが出来なかったから
   今ここにいるのです」


ユル「ありがとう、レイ」



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| 第四話 【夢の痕】 | 20:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【夢の痕】(75)

しばらく車を走らせると昌徳宮が見え
ユルはそのまま敷地内に入っていき
演慶殿に着きました

車から降りると
ユルはレイの手を取り家に入っていきました


ユル「どうしても景福宮に行く前に
   もう一つ、けじめをつけておきたいんだ」


レイ「けじめ?」


レイは戸惑いながら手を引かれていました

ユルは自室に入ると奥の棚から
風呂敷に包まれた絵を取りました


レイ「っ…」


一目でチェギョンの絵だと気づいたレイは
目を伏せました


ユル「レイを苦しめていたのは
   この絵だったんだね…」


レイ「っ」


何も言えずに佇んでいると
ユルはレイの手を掴み、外へ出ていきました
そして、建物の裏にある焼却炉の前に来ると
風呂敷を取りました


ユル「…まだ君と出会う前、チェギョンへの気持ちを
   整理して宮殿に戻ってきたのにも関わらず
   捨てられなかったのは、僕の心の弱さだ…
   
   でも信じて欲しい…

   この絵を大切にしていたわけじゃない
   レイに出会ってから、この存在を忘れてた
   本当にそれだけだ」


レイ「…。」


ユル「あの時、すぐに処分していたら
   君を苦しませることもなかったのに」


そういうとユルは徐に焼却炉の中に
キャンバスを放り込みました


レイ「っ?!」


咄嗟にレイが焼却炉へ近づこうとすると
ユルはレイの手を強く引きました


ユル「もう必要ない」


レイ「しかし、妃殿下との大切な思い出なのでは」


ユル「僕は、レイとの思い出だけでいい」


レイ「でもっ…」


ユルはレイの手を引くと、その場から立ち去りました
そして、車に戻るとレイを乗せ走り出しました


レイ「どうしてあんなことを…」


ユル「転落事故の直前に言ってたよね…あの絵のこと
   
   記憶が戻って皇帝陛下からも
   記憶喪失の間にあった出来事を聞いたときに
   レイはあの絵のことが、ずっと心に引っかかっていたって聞いて
   ちゃんと誤解を解きたいと思ってたんだ」


レイ「気になさらなくても良かったのです

   …チェギョン妃殿下が、ユルさんにとって
   特別な存在であることは分かっていますから」


ユルは溜息をつくと、レイの手を強く握りしめました

   
ユル「前にも言ったでしょ
   今の僕にとって特別なのはレイだよ」


レイ「…。」


ユル「あの絵のことをずっと忘れてたから
   レイから絵のことを言われた時
   一瞬何のことか分からなかった

   それくらい、今の僕にはどうでもいい物になってた

   皇帝陛下から絵について問われた後
   処分しなかったことをすごく後悔して
   すぐに捨てようと思ったけど
   それじゃあ意味がないと思ったんだ

   ちゃんとレイに見てもらわなきゃ
   意味がないと思って」


レイ「確かに絵のことを気にしていましたが
   何も処分しなくても良かったのでは…」


ユル「僕は、レイに安心して傍にいてほしい
   また僕の知らない所で、レイが悲しむことがないように
   不安要素があるなら全て取り除きたいんだ」


レイ「っ…」


・・・・・・・・・・・・・


宮殿に着くと、車寄せにキム内官が待機していました


キム内官「殿下、お待ちしておりました」


キム内官が安心したように会釈すると
ユルは苦笑しました


ユル「心配を掛けました」


キム内官「皇帝陛下が執務室でお待ちです」


ユル「はい」


ユルはレイの手を握りしめると歩みを進めました


・・・・・・・・・・・・・・・


女官「義誠大君殿下とレイ様がお見えです」


ヘミョン「通して下さい」


2人が部屋に入るとヘミョンは駆け寄り
ユルの頬を叩きました


パシン…


ユル「っ…」


レイ「?!」


ヘミョン「どれだけ心配したと思っているのです!」


ユルは深く頭を下げました


ユル「ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした」


ヘミョン「誰にも何も告げずにいなくなるなんて…」


レイ「え…」


ユル「驚かせてごめん
   陛下の仰る通りなんだ…」


ヘミョン「1週間も、どこで何をしていたのです!」


ユル「…レイの家にいました」


レイ「っ…」


ユル「サンジュンに事情を話して
   かくまってもらっていました」


ヘミョン「なぜ一度も連絡をしてこなかったのです」


ユル「連絡をすれば連れ戻されると思いました
 
   …このタイミングを逃したら
   二度とレイと会うことは出来ないと思って

   本当に申し訳ございませんでした」


ユルはもう一度深く頭を下げました


ユル「処分は受けます…
   ですが、その前にお話を聞いていただけないでしょうか」


ヘミョンは深く息を吐くと椅子に掛けました


ヘミョン「座って」


ユルとレイはヘミョンの対面に座りました


ユル「レイが僕との結婚を承諾してくれました
   約束通り、結婚を認めていただけますか?」


ヘミョンはレイを見ました


ヘミョン「レイ」


レイ「はい、陛下」


ヘミョン「本当に良いのですか?」


レイ「っ…」


ヘミョン「これまでユルは故意ではないにしても
     あなたを間接的に傷つけてきました
     記憶喪失だった時は、その時のユルの言動で
     結果的に体調まで崩してしまった

     それでも、ユルと添い遂げたいと
     本当に思っていますか?」


レイは握っている手から
ユルが微かに震えていることに気づきました


ヘミョン「あなたには過去にユルが犯した過ちについても
     隠すことなく話しました

     今のユルにチェギョンへの未練がないという
     証拠は何もありません

     それでも信じることが出来るのですか?」


レイがユルの顔を見ると
不安げに目を伏せていました

その様子を見てレイはユルの手を強く握り返し
ヘミョンを見ました


レイ「私は殿下を信じます

   以前の私は、あらゆる情報に
   振り回されていました

   でも、私は殿下が記憶を失われても
   殿下の過去を知っても
   お慕いしている気持ちは
   変わることがありませんでした

   振り返れば、殿下はいつも
   優しく誠実に接して下さっていました

   殿下が記憶を失われていた間もそうですが
   婚約解消後に落ち着いて
   考えることがあり、私は殿下を
   信じ切ることが出来ず
   ずっと後悔していました 
   
   殿下が大変な思いまでして
   私に会いに来てくださって
   本当に嬉しかったのです

   ですから、今の私に殿下への不信感はありません」


ユル「レイ…」


ヘミョン「あなたは優しい子だわ
     怪我を負わせた罪悪感からユルの求婚を
     断れなかったのではないの?」


レイ「そのような気持ちからではなく
   ただ純粋に殿下のお傍に
   いさせていただきたいという気持ちです」


ヘミョンはレイを見つめた後
ユルを見ました



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| 第四話 【夢の痕】 | 11:38 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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【夢の痕】(74)

車中、レイはこの数カ月間を振り返っていました

レイは未だに、空港での出来事や
今ユルの隣にいるということが信じられず
思い出しては涙が溢れ
隠すように窓の方を向いていました


ユル「大丈夫?」


ユルは片手で運転しながら、もう片方の手で
レイの手を握りしめました


レイ「っ…はい…」


泣き顔を見られたくないレイは目を伏せ
繋いでいる手のぬくもりで
これが夢ではないと改めて感じていました


数十分後…


ユル「着いたよ」


レイ「っ…ここは……」


車は山の公園の入り口で留まりました
レイはユルの転落を思い出し
体を強張らせました


ユル「レイ?」


運転席から降りたユルは助手席の扉を開けると
青ざめているレイを見て苦笑しました


ユル「怖い?」


そういうと、レイのシートベルトを外し
そっと腕を掴み抱き上げました


レイ「っ…ダメです…」


強く目を閉じ、しがみつくレイを横目に
ユルは無言のまま公園まで歩きました


ユル「レイ、目を開けて
   大丈夫だから」


そういわれて、そっと目を開けるも
レイは公園を見渡すことが出来ず
目を伏せていました

ユルはベンチまで来るとレイをおろし座りました


ユル「前にも言ったけど、ここの公園
   僕のお気に入りの場所なんだ

   だから、ここでレイに告白した」


レイ「…。」


ユル「確かに、ここで喧嘩もしたし事故もあったけど
   嫌な思い出の場所にしたくないんだ」


レイは未だユルの顔さえ見れませんでした


ユル「レイにお願いがある」


ユルはレイの顔に両手で触れると
そっと顔を近づけました


ユル「僕に“さよなら”のキスしたでしょ?」


レイ「っ…覚えているのです?」


ユル「レイがキスした後、3日間意識を失って
   目覚めたら記憶が戻ったんだけど…

   記憶喪失だった時の記憶は
   夢を見ていたような感覚で
   ほとんど覚えていない

   でも不思議と“さよなら”って言われたことと
   キスされたことは覚えてた」


レイ「…っ」


ユル「あの時の言葉を撤回してほしい」


レイ「…どうすれば良いのです?」


ユル「さよならのキスなんだから
   やっぱり撤回するのもキスでしょ?」


レイ「っ…」


ユルの無邪気な笑顔を見ると
レイは恥ずかしそうに目を伏せました


レイ「目を…閉じていただけますか?」


ユル「うん」


レイは緊張しながらそっと顔を近づけると
目を閉じ唇を重ねました


レイ「っ!」


すると、ユルはレイを強く抱きしめ
長いキスを交わしました


ユル「本当はこれくらいじゃ足りないんだけど」


顔を上げるとユルは微笑んでいました


ユル「僕の感覚では、1か月半ぶりのキスだからね」


レイは恥ずかしそうに目を伏せました


ユル「でも、これで“さよなら”から解放されたよ」


ユルは苦笑しながら繋いでいる手を見つめました


ユル「目覚めたとき…真っ先にレイの顔が過ったよ
   転落した後から、記憶が途切れていたから
   あの後、レイが無事だったかどうか心配だった」


レイ「っ」


ユル「軽症だったって聞いて安心したのも束の間
   記憶を失くしている間に、婚約解消したって聞いたときは
   絶望的な気持ちになったよ」


ユルは繋いでいる手に力を込めました


ユル「もう…二度とレイに会えないかもしれないと思った時
   頭が真っ白になった…」


レイ「…ユルさん」


ユル「でも、サンジュンが救ってくれたんだ」


レイ「え…?」


ユル「今日、レイがコンクールの予選で
   帰国することを教えてくれた」


レイ「そうだったのですか…」


ユル「記憶が戻って、慌ててレイの家に行ったとき
   始めはサンジュンに追い返されたんだ

   でも、それからも毎日のように通ってたら
   やっと話を聞いてくれて今日のことを教えてくれた

   他にもいろいろ助けてもらったけど…

   一番有難かったのは
   けじめをつけさせてくれたことかな」


レイ「どういう意味です?」


ユルは言い難そうに苦笑しました


ユル「殴ってもらった」


レイ「え?!」


ユル「記憶を失っていたとはいえ
   大切なお姉さんを傷つけたことは事実だ

   何も御咎めなしじゃ、僕の気持ちが収まらなかったから」


レイ「お怪我はされませんでしたか?」


ユル「平気だよ
   それ以上にレイは苦しんだはずだから」


レイ「そんな…私は平気です」


ユル「そうやってレイは僕を責めないだろう
   だから、サンジュンにお願いしたんだ」


レイ「暴力的なことはもう二度と止めて下さい」


ユル「うん
   もうサンジュンに殴られない様に
   レイを大切にするよ」


レイが心配そうにユルの頬に触れると
ユルはその手を掴み手の平に口づけました


ユル「もっとゆっくりしたいけど
   キム内官に怒られそうだから
   そろそろ行こうか」


レイ「はい…」


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| 第四話 【夢の痕】 | 20:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【夢の痕】(73)

ユル「少しだけレイさんと
   お話させてください」


ギョンヨン「もう時間が」


イェジン「どうぞ、話して下さい」


ギョンヨン「お前っ…」


イェジン「レイにとって重大なことよ

     婚約解消してからこれまで、私たちに気を使って
     レイは一言も殿下のことを話すことはなかったけれど
     本当はずっと殿下のことを想っていたはずよ」


ギョンヨン「…っ」
  

イェジン「以前のことを思い出して     
    
     過去は変えることが出来ないけれど
     そこから学んだことがあったでしょう

     あなたが本当にレイを大切に思っているなら
     今度こそ、レイを尊重しましょう」


ギョンヨンは何も言い返すことが出来ず
レイとユルから顔を反らしました


ユル「ありがとうございます」


レイ「っ…」


周囲がユルとレイに気づき、ざわつき始めると
人だかりの中から、一人の男性が近づいてきました


「お探しいたしました」


見るとキム内官の姿があり、すぐに数名の護衛官が
ユルの周りを囲みました


キム内官「このままでは騒ぎになります」


ユルは意を決したように小さく息を吐きました


ユル「レイ、聞いて欲しい」


ユルはレイの両手を取ると片膝を付き
真っ直ぐ見つめました


レイ「っ?!」


ユル「レイ、愛してる」


レイ「っ…」


ユル「僕と結婚して下さい」


一瞬息が止まり、その刹那レイの瞳からは
止め処なく涙が溢れました


ユル「…返事を聞かせてくれますか?」


レイはギョンヨンとイェジンの方を見ました

ギョンヨンは背を向けたままでしたが
代わりにイェジンが微笑み頷きました


レイ「本当に…私で…いいのですか?」


ユル「君以外考えられない」


レイはユルを見つめた後
一瞬目を伏せるとユルの手を握り返し
顔を上げると再び両親の方を見ました


レイ「お父様、お母様、ごめんなさいっ
   私…やっぱり…殿下のお傍にいたいのです…
   どうか…許して下さい」


その言葉を聞いた瞬間
ユルはレイを抱き上げました


レイ「きゃっ…」


ユル「お父様とお母様には
   謝らなければいけないことが、たくさんあります

   でも、これだけは分かって下さい

   僕はレイさんが大切です
   レイさんがいなくなることなんて
   考えられません…

   どうか、結婚を許して下さい」


イェジンは深く頭を下げました


ギョンヨン「…。」


ギョンヨンは深くため息をつくと
携帯を取り出しました


ギョンヨン「…もしもし、私だ…
      ニューヨーク支社に本社機能を移すという話は中止だ」


ユル「お父様」


ギョンヨンは電話を切ると、ユルを見ました


ギョンヨン「…失礼な言動をお許しください
      娘のことを…どうか、よろしくお願いいたします」


ユル「はい」


ギョンヨンは肩を震わせ
深々と頭を下げると、ユルも頭を下げました


ユル「キム内官…ソンさん達にも護衛を…」


キム内官「かしこまりました」


ユル「それでは、後日改めてお詫びに伺わせていただきます」


ギョンヨンとイェジンはもう一度頭を下げました


ユルはレイを抱えたまま
護衛官に誘導されながら
足早に出口へ向かいました


・・・・・・・・・・・・・・・・


地下駐車場に誘導されると、キム内官や護衛官が
乗ってきた車が数台留められていました


ユル「レイ、大丈夫?」


レイはずっとユルの肩に顔を埋め泣いていました


ユル「キム内官、1台車を貸してください」


キム内官「はい、殿下」


ユル「あなたは護衛官と先に宮殿に戻って下さい
   僕はレイが落ち着いたら出発します」


キム内官「しかし…」
   

ユル「心配しなくても、ちゃんと戻ります
   ですから護衛はいりません」


キム内官「承知しました」


するとキム内官はポケットから小さな箱を取り出し
ユルに差し出しました


キム内官「ずいぶん前にお直しが済んでいたのですが
     お渡しするのが遅くなり申し訳ございません」


ユルは受け取ると、それが何か理解し微笑みました


ユル「ありがとう」


キム内官「それでは、後ほど…」


ユル「はい」


ユルはキム内官から車のキーを受け取ると
後部座席に乗り込み、泣き止まないレイを強く抱きしめました


・・・・・・・・・・・・・・・・


レイ「…もう、大丈夫です」


レイは俯いたまま、少し体を離しました


ユル「本当に?」


レイが頷くとユルはレイの額に口づけました


レイ「っ」


ユル「レイ…僕の名前を呼んでくれない?」


レイ「…?」


ユル「いいから」


レイ「ユルさん…」


レイの瞳には再び涙が浮かび
隠すようにユルの胸に顔を埋めました


レイ「…ユルさんっ…」


ユルはレイを優しく抱きしめました


ユル「レイから“ユルさん”て呼ばれると
   落ち着くんだ

   “殿下”だと、しっくりこなくて…」


ユルは微笑むとレイの頭を撫でました


ユル「落ち着いたなら
   宮殿に行く前に行きたい所があるんだけど
   付き合ってくれる?」


レイ「はい…」


ユルはレイを助手席に乗せると
運転席に移動し空港を出ました


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